この記事では、公開されている情報をもとに『へーベルハウス』の坪単価や家の価格・費用相場についてまとめています。
へーベルハウスは、建材を始めとする素材メーカーとして名高い旭化成のグループ会社です。
そのため、質の高い建材を使用した機能性に優れた住宅を作っているとの評判です。
全国にたくさんの住宅を建築してきた実績もあり、知名度もあります。
他のハウスメーカーとは異なる特徴も多く、デザイン面でもオリジナリティーがあります。
このへーベルハウスの詳しい特徴や、建物タイプに応じた坪単価をチェックしてみましょう。
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へーベルハウスの住宅の特徴について
へーベルハウスの住宅は、「重量鉄骨造」の躯体と「ALCコンクリート」の壁で丈夫で安全な家いうのが大きな特徴となっています。
頑丈な鉄骨を使っていますので、その分地震に強く長持ちするのがメリットです。
経年劣化による住宅そのものの性能低下も少ないので、いつまでも快適な生活が送れるわけです。
また、火災や犯罪にも強い住宅造りをしていて、あらゆる面で住人を守ることができます。
質感が高くデザイン性に優れた外壁材や細部までこだわった内装など、大変高級感のある見た目も特徴的です。
もちろん、キッチンやトイレ周り、バスなどの設備関連も厳選されたものを使っていて、快適な生活を送れるようにしています。
平屋から条件が合えば4階建てまで対応できるというのもへーベルハウスならではの特徴です。
へーベルハウスの坪単価について
へーベルハウスの坪単価は80万円から150万円くらいの幅があります。
全体としては、注文住宅メーカーの中でも高い方で、グレードの高い住宅を求める方に支持されています。
やはり、使用している建材や設備などの質が高く、それが価格に反映されているわけです。
とはいえ、かなり価格の幅があり、設計や導入する設備を上手に選べばコスパの良い住宅とすることもできます。
重量鉄骨の躯体でALCコンクリート壁を使っていることを考えれば、お得感が強いという見方もできます。
へーベルハウスの建坪ごとの建築価格と総費用
ここでは実際にへーベルハウスで建築した住宅の建築事例をもとに建坪ごとの坪単価や基本価格をまとめています。
へーベルハウスの20坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
75.34m2(22.7坪) | 88.1万円~110.0万円 | 2,000万円~2,499万円 |
94.40m2(28.5坪) | 87.7万円~105.2万円 | 2,500万円~2,999万円 |
へーベルハウスの30坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
110.13m2(33.3坪) | 90.1万円~105.1万円 | 3,000万円~3,499万円 |
113.86m2(34.4坪) | 87.2万円~101.7万円 | 3,000万円~3,499万円 |
121.31m2(36.6坪) | 81.9万円~95.6万円 | 3,000万円~3,499万円 |
へーベルハウスの40坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
140.52m2(42.5坪) | 82.3万円~94.0万円 | 3,500万円~3,999万円 |
157.26m2(47.5坪) | 73.7万円~84.2万円 | 3,500万円~3,999万円 |
他社ハウスメーカーとへーベルハウスの坪単価比較
ここではへーベルハウスの坪単価と比較するために、他の大手ハウスメーカーの坪単価を参考までに掲載しています。
ハウスメーカー | 坪単価 |
へーベルハウス | 80万円~150万円 |
ミサワホーム | 60万円~110万円 |
セキスイハイム | 60万円~120万円 |
三井ホーム | 80万円~110万円 |
積水ハウス | 80万円~105万円 |
土屋ホーム | 65万円~75万円 |
ヤマダホームズ | 55万円~80万円 |
ウィザースホーム | 40万円~90万円 |
住友不動産 | 45万円~75万円 |
アキュラホーム | 45万円~80万円 |
タマホーム | 35万円~80万円 |
一条工務店 | 50万円~80万円 |
無印良品の家 | 60万円~90万円 |
メモ
※建築価格(建築総費用)は、本体価格に外構などの「別途工事費用」および登記費用や住宅ローンの手続き「諸費用」などの費用(300万円~400万円が目安)が追加で必要になります。
へーベルハウスの平屋の坪単価と費用相場について
へーベルハウスは平屋設計にも対応していて、天井が高くゆとりのある設計にすることができます。
平屋の坪単価は80万円から120万円ということが多く、シリーズによって実際の工費が変わってきます。
床面積が狭いと、その分どうしても欠かせない設備や、基本工費の割合が高くなるため坪単価も上昇する傾向にあります。
かなりの程度、坪単価は建物の面積によって変わってきますので、事前に大まかなものでも構わないので見積もりを出してもらってから検討を始めると良いでしょう。
へーベルハウスの3階建ての坪単価と費用相場について

出典:へーベルハウス
へーベルハウスは重量鉄骨構造のハウスメーカーですので、3階建て住宅は得意とする分野でFREX3(フレックス3)シリーズが中心となっています。
狭い面積の土地を有効活用するための3階建てとすることもできますし、広くてゆとりのある住宅とすることも可能です。
3階建てにする場合は多少坪単価が高くなる傾向にあります。
へーベルハウスの3階建て住宅の坪単価は90万円から100万円程度となります。
3階建ての場合はトイレやバスなどの設備を、2つずつ設置するケースもあります。
その場合は、コストの高い設備や配管を倍にすることになりますので、価格がさらに高くなります。
また、建物を建てる位置関係や基礎工事の状況によっても工費が変動しますので注意が必要です。
じっくりと打ち合わせを重ねて正確な予算組みができるようにしましょう。
へーベルハウスの二世帯住宅の坪単価と費用相場について
へーベルハウスでは、いくつかのシリーズで二世帯住宅仕様にすることが可能です。
二世帯住宅仕様の坪単価はブランドにもよるのですが85万円から110万円というのが相場です。
やはり2つの世帯が同じ家に入りますので、玄関やキッチン、トイレ、バスといったすべての間取りと設備を2つ以上設ける必要が出てきます。
そのため、同じシリーズであっても、二世帯住宅にした方が割高になると思った方が良いでしょう。
孫の部屋に簡単に行ける間取りにしたり、狭い土地でも3階建てにすることにより二世帯で住めるようにしたりと、へーベルハウスならではのメリットもあります。
単に住みやすいというだけでなく、親子の絆を適度に保つための配慮がなされた家なのです。
へーベルハウスの商品別坪単価
このハウスメーカーは、デザインコンセプトや家族構成の違い、予算の幅などを考慮して、複数のブランドを用意しています。
それぞれに間取りや収納スペースの広さ、設備、バリアフリー対応などの特徴の違いがあります。
当然、こうした違いは坪単価にも影響してきます。
同じシリーズでも設備の選択の仕方によって価格が変わってきますが、まずは標準的なプランでどのくらいの価格差が出るのかをチェックしてみましょう。
へーベルハウスの『Ratius』の坪単価

出典:へーベルハウス
へーベルハウスの「Ratius」の平均的な坪単価は100万円から120万程度です。
40坪程度であれば4,000万円超の本体価格となります。
最新の制震システムを採用していて、重量鉄骨造りという特徴と合わせて非常に災害に強く安心感のあるブランドです。
テナントビルを建築するような資材を使っていて強度が高いため、部屋を広く作れるのがメリットです。
天井が高く窓を大きくできますので、開放感がありゆとりたっぷりの設計ができます。
また、断熱性が高いので暖かくて、一年中快適に過ごせます。
シンプルで現代的なデザインとなっているのも特徴的で、周囲の景観に溶け込みながらも存在感を見せてくれるのがおすすめポイントです。
へーベルハウスの『onefitto』の坪単価

出典:へーベルハウス
へーベルハウスの「onefitto」は、自宅にいながらにして外にいるような気分になれるインターテラスやファミリーベランダなどの、特徴的な機能を持ったシリーズです。
「onefitto」の坪単価は90万円から130万円程度なっています。
このシリーズは特に新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅にいる機会が多くなったことを受けて開発されました。
自宅で家族と楽しく過ごせるように、様々な工夫がなされています。
また、テレワークに対応した作りとなっていて、オンとオフの時間を上手に切り替えられるように考えられているのもポイントです。
現代的な生活とワークスタイルに合わせた住宅で、新しいスタイルの家を求める方におすすめです。
へーベルハウスの『のきのま』の坪単価

出典:へーベルハウス
へーベルハウスの「のきのま」の坪単価はおよそ80万円から85万円となっています。
40坪くらいの住宅であれば、3,200万円超を見ておくと良いでしょう。
この「のきのま」というシリーズは、軒下の空間を重視した造りとなっています。
つまり玄関付近のアプローチ部分を大きく取り、軒でカバーすることによってテラスとして有効活用できるようにしているわけです。
この部分を使ってDIYや遊び場などとして利用することも可能です。
こうしたことから、子育てをする家庭などにおすすめのシリーズとなっています。
高い断熱性を持つ二重構造を採っていますので、一年中快適に過ごせるのもメリットです。

へーベルハウスの『そらのま+』の坪単価

出典:へーベルハウス
へーベルハウスの「そらのま+」の坪単価は75万円から80万円程度となっています。
ヘーベルハウスの中ではコスパに優れたシリーズです。
このそらのま+シリーズは名称からも分かるように、自然、特に空を感じることを重視して設計をしています。
窓を大きく取ることや、室外に通じるオープンスペースを設けるといった工夫をしているのも特徴です。
開放感の強い住宅となっていますので、夫婦でのんびりと過ごしたい、もしくは伸び伸びとした環境で子どもを育てたいという家庭を想定して用意されています。
設備もそれぞれの状況に合わせて柔軟に調整できるので、注文住宅のカスタマイズのしやすさの恩恵にあずかりたい方におすすめです。
へーベルハウスの住宅を選ぶメリット
数ある国内ハウスメーカーの中でも、ヘーベルハウスは特殊な構造を持っています。
高層住宅でも通用するような重量鉄骨を用いているのです。
そのため、非常に堅牢で地震に強いのがメリットです。
また、へーベル(ACLコンクリート)は耐久性が高いので劣化に強く長持ちするのも特徴です。
さらに、建材の質の高さも特徴的です。
外装タイルや内装、設備も含めてすべての質が高く、高級感があって魅力的なデザインが施されています。
といっても、奇抜な見た目にするのではなく、周りの景観にもマッチするような落ち着きのある外観としています。
インテリアも毎日の生活を穏やかに過ごせる、細部まで考え抜かれた設計がなされています。
住む人の安全を守るという点でも優れた性能を発揮します。
地震などの災害に強いだけでなく、防炎建材を多用しているため火災にも強いのです。
また、犯罪に遭いにくい構造や設備を用いていて、ご家族の安全を確保することができます。
へーベルハウスの口コミの総評
ヘーベルハウスについての口コミを見てみると、全体として高品質で高級な造りであることを評価する声が多いことに気付きます。
一方で、やはり他のハウスメーカーに比べると予算が高くなることを、デメリットして挙げる声もあります。
具体的に、それぞれの観点でどんな口コミが実際に寄せられるのかをチェックしてみましょう。
へーベルハウスの良い口コミ
「災害が多い地域に土地を持っていて、そこに新築することにしたので、安心安全を第一に考えてヘーベルハウスさんを選びました。あらかじめいろいろ調べましたが、担当者の方に詳しく聞き、さらに安心感を強くできました。家族を守るためにも良い家を建てられたと思っています。」
「デザインの良さに惹かれて選びました。実際に建ってみると、イメージよりも良くてびっくりしました。豪華な外観と落ち着きのある内装で、毎日の生活レベルが上がる家に住める楽しさを味わっています。仕事から家に帰ってくるのが毎日楽しくなりました。」
「注文住宅ということで、自分たちの要望に合った設計にできるところを探していました。特に庭を広く取って、気軽に家から出入りできることや、子どもたちが遊べるスペースを作ることを優先して考えていました。ヘーベルハウスさんは、それらの要望を叶えてくれるプランをていあんしてくださりました。そのまま設計を進めて、理想の家を手に入れることができました。」
へーベルハウスの悪い口コミ
「デザインなどは気に入っていましたが、見積もりを出してもらった時の価格の高さにはびっくりしました。感覚としてはイメージしていたよりも2割くらい高い感じでした。仕方がないので、設備をワンランク下げて予算に収まるようにしました。細部までこだわっているのは分かりますが、もう少しコストダウンできるところはしてもいいのかなと思いました。」
「最初の話し合いから完成までかなり時間がかかったのが不満です。注文住宅なのでいろいろと決めることがあるのは分かりますが、自分たちの要望と設計との擦り合わせがうまくできずに、何回も繰り返したこともありました。工事期間も他のハウスメーカーよりも長いような感じがしました。」
「良いことでもあるとは思うのですが、選択肢が多過ぎて大変でした。そもそもの住宅タイプを選ぶ時にも、営業の方があれもこれもと示してきたので迷ってしまいました。その後の外壁とかキッチン設備などもチョイスするのが難しかったです。同じような性能とかデザインのものも多かったので、決め手に欠けたというところもありました。」
総評
ヘーベルハウスは、重量鉄骨造りや最高級の建材を使った建築で、質が高く安心安全な家を作れるのが特徴です。
坪単価は80万円から120万円という価格帯で、ハイグレードな住宅となっています。
コンセプトシリーズや建材、設備などのバリエーションが豊富ですので、それぞれの要望に合った理想の注文住宅を持てるのもメリットです。
選択肢が多い分、ちょっとした組み合わせの違いによって使い勝手や見た目が変わってきます。
また、施工総額にも大きな影響を与えます。
そのため、まずは自分たちとしてどんな家にしたいのかをはっきりとさせて、そのために欠かせないものを選んでいきましょう。
その都度、価格も確認して要望とコストのバランスが取れるようにすることが重要です。
担当者とも綿密に打ち合わせを重ねて、理想の家を手に入れましょう。
へーベルハウスの会社情報
社名 | 株式会社へーベルハウス |
所在地 | 〒101-8101 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング |
設立 | 昭和47年 (1972年) 11月 |
---|---|
資本金 | 32.5億円 |
従業員数 | 7,472人(2023年3月末現在・連結) |
事業内容 | ・戸建住宅事業 ・集合住宅事業 ・シニア事業 ・中高層事業 ・海外事業 ・リフォーム事業 ・都市開発事業 ・賃貸事業 ・売買・仲介事業 ・その他住宅関連事業 |
坪単価はハウスメーカーによっても変わる
注文住宅を建てる際には、多くのハウスメーカーの中から、提案されている商品やオプションなどによって一つを選びます。
何を重視してメーカー選びをするかは多種多様ですが、ハウスメーカーごとに目安となる坪単価が異なる点は念頭に入れておきたいものです。
ハウスメーカーは、坪単価によってローコスト系とミドルコスト系、そしてハイコスト系に分類できます。
それぞれ、どのぐらいの坪単価が目安となり、どんな特徴があるのでしょうか。
ローコスト系ハウスメーカーの坪単価
ローコスト系ハウスメーカーの中には、タマホームのように全国展開しているメーカーもあれば、地域密着型の工務店まで様々です。
坪単価の目安としては30万円~50万円程度で、大手ハウスメーカーの平均となる70万円~80万円と比べると、リーズナブルな価格で住宅を建てられます。
これは坪単価なので、住宅の面積によって実際にかかる建物販売価格は異なります。
しかし多くの場合、1,000万円から2,000万円ぐらいの建物価格に設定されているケースが多く、初めて住宅を購入する人が検討したいタイプの住宅と言えるでしょう。
ローコスト系ハウスメーカーの住宅は、インテリアや間取りなどに関してのカスタマイズ選択肢が少ないという特徴があります。
すでに決められている間取りやインテリアをそのまま受け入れられる人なら、ローコスト系ハウスメーカーの注文住宅でも、十分に満足できる可能性は高いでしょう。
ただし、住む人のライフスタイルやこだわりに合わせてカスタマイズしたい人にとっては、選択肢が少ないという点で物足りなく感じるかもしれません。
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価は約50万円~60万円ぐらいが目安となります。
全国展開しているメーカーなら、ヤマダホームズや一条工務店などが該当するでしょう。
ミドルコスト系のメーカーは、ローコスト系の住宅と比較すると設備が充実していることが多いです。
大手メーカーの坪単価よりも若干リーズナブルなので、満足度が高い住宅をお買い得な価格で建てられる点が、ミドルコスト系の最大の魅力です。
デメリットは、ローコスト系と同様に、カスタマイズ性がそれほど充実していないという点があげられます。
完全フリースタイルで住宅を建てたい人にとっては、ミドルコストでも十分な満足度を得られないかもしれません。
ハイコスト系ハウスメーカーの坪単価
ハイコスト系は、大手ハウスメーカーが多く、坪単価は70万円以上が目安です。
メーカーごとに複数の商品をラインナップしており、それぞれ坪単価は異なります。
しかし、ハイコスト系ハウスメーカーの中でも定番商品や主力商品となっている商品の多くは、坪単価は70万円~80万円程度に抑えられていることが多く、オプションを装備することで坪単価が高くなる仕組みとなっています。
ちなみに、ハイコスト系のハウスメーカーの中でも全国展開しているメーカーだと、ヘーベルハウスや住友林業あたりが該当します。