この記事では、公開されている情報をもとに『ミサワホーム』の坪単価や家の価格・費用相場についてまとめています。
快適な住まいを提供すると高い評判を得ているミサワホームは、国内ハウスメーカーの中でも人気、実績共に高い会社です。
独自工法やオリジナルの建材などを用い、他のハウスメーカーにはできない住まい造りを約束しています。
落ち着いた高級感のあるデザインも人気で、魅力的なマイホームを持つことができます。
そのミサワホームの特徴と共に、どのくらいの価格となるのかを見てみましょう。
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ミサワホームの住宅の特徴について
ミサワホームは、基本的に壁式構造を採り「木質パネル接着工法」という工法で家を建てています。
これは、壁や小屋、1階の床、2階の床、屋根という5つの構造に大きく関わる部分を木質パネルで組み立てていくという手法です。
このパネルは工場で製造していて、高い精度と雨などによって劣化や狂いが生じないプロセスを踏んでいます。
また、木材にもこだわり反りなどが生じにくい高品質のものだけを厳選しているのも特徴です。
この壁式構造のおかげで耐震性を高めることができています。
それに加えて、独自の制震システムを取り入れ災害に強い住宅を提供します。
中2階を設けてスペースを有効活用する工夫などもあり、使い勝手の良い住宅でもあります。
ミサワホームの坪単価について
ミサワホームの坪単価は全体として60万円から100万円程度となっています。
かなりの幅がありますが、これは住宅タイプによります。
ミサワホームでは複数のシリーズを用意していて、それぞれにコンセプトが異なります。
外装タイルを始めとする使用建材が異なりますし、間取りも変わってきます。
それぞれのシリーズでコストが変わってくるので、どれにするかで価格も変わってくるわけです。
また、設置する設備による坪単価の違いも大きくなります。
ソーラーパネルを設置したり、グレードの高いキッチンやバスユニットを入れたりすることで、ぐっと価格が上がることもあります。
そのため、予算と設備とのバランスを見て設計を進めることが重要です。
ミサワホームの建坪ごとの建築価格と総費用
ここでは実際にミサワホームで建築した住宅の建築事例をもとに建坪ごとの坪単価や基本価格をまとめています。
ミサワホームの20坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
80.44m2(24.2坪) | 61.2万円~82.6万円 | 1,500万円~1,999万円 |
94.40m2(28.5坪) | 70.2万円~87.6万円 | 2,000万円~2,499万円 |
ミサワホームの30坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
110.13m2(33.3坪) | 75.1万円~90.1万円 | 2,500万円~2,999万円 |
113.86m2(34.4坪) | 72.8万円~87.2万円 | 2,500万円~2,999万円 |
121.31m2(36.6坪) | 81.8万円~95.4万円 | 3,000万円~3,499万円 |
ミサワホームの40坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
140.52m2(42.5坪) | 70.6万円~82.4万円 | 3,000万円~3,499万円 |
157.26m2(47.5坪) | 73.6万円~84.1万円 | 3,500万円~3,999万円 |
メモ
※建築価格(建築総費用)は、本体価格に外構などの「別途工事費用」および登記費用や住宅ローンの手続き「諸費用」などの費用(300万円~400万円が目安)が追加で必要になります。
他社ハウスメーカーとミサワホームの坪単価比較
ここではミサワホームの坪単価と比較するために、他の大手ハウスメーカーの坪単価を参考までに掲載しています。
ハウスメーカー | 坪単価 |
ミサワホーム | 60万円~110万円 |
セキスイハイム | 60万円~120万円 |
三井ホーム | 80万円~110万円 |
積水ハウス | 80万円~105万円 |
土屋ホーム | 65万円~75万円 |
ヤマダホームズ | 55万円~80万円 |
ウィザースホーム | 40万円~90万円 |
住友不動産 | 45万円~75万円 |
アキュラホーム | 45万円~80万円 |
タマホーム | 35万円~80万円 |
一条工務店 | 50万円~80万円 |
無印良品の家 | 60万円~90万円 |
ミサワホームの平屋の坪単価と費用相場について
ミサワホームでは2階建てでも平屋でも建築可能です。
平屋の場合は鉄骨系の住宅は少なく原則木造となり、ゆったりとした間取りの家にすることができます。
ミサワホーム平屋住宅はコンセントタイプによって以下の4つのタイプがあります。
Granlink HIRAYA(グランリンク平屋)
木質パネル工法の平屋住宅。
4つのスペースが円状につながり、ご家族をいつも身近に感じられる「サークルリンク設計」。
外とリビングをスキップフロアで結ぶ「スキップリンク設計」。
このふたつを融合した「グランリンク空間」により、豊かな交流の中で子育てがコンセプト。
・CENTURY Stylepro HIRAYA(センチュリースタイルプロ平屋)
木質パネル工法、センチュリーモノコック構法で高耐震性の平屋住宅。
大空間×大開口×高天井のかつてないアメニティを実現した新空間「シーズンリビング」を設計がコンセプト。
・SMART STYLE「A」HIRAYA(スマートスタイルA平屋)
木質パネル工法の平屋住宅で蔵のある家が特徴。
プロの知恵と工夫(art)がいっぱいの、いきいきと暮らしを愉しめる平屋(active bungalow)がコンセプト。
・MJ Wood HIRAYA U PLUS(エムジェーウッド平屋Uプラス)
木造軸組工法の平屋住宅。
平屋&ワンフロアで、暮しの広がりをデザイン。1 階はすべての暮しを快適に楽しめる平屋フロア。その上に、12 畳もの小屋裏収納がコンセプト。
どのコンセプトタイプにするかによって変わってきますが、坪単価としては60万円から70万円台の後半くらいで収まることが多いです。
ただし、土地面積が狭いケースでは、逆に面積に対して設備などのどうしても削れないコストが凝縮されてしまうため、坪単価が上昇することもあります。
面積次第というところもありますので、打ち合わせで確認する必要があります。
ミサワホームの3階建ての坪単価と費用相場について
ミサワホームでは3階建て住宅のプランも用意しています。
URBAN MODEL3というもので、狭い面積の土地を有効活用できるのが特徴です。
2世帯住宅にすることも可能で、幅広い用途で建てられます。
ミサワホームの3階建て住宅のプランの坪単価は70万円から80万円というのが相場です。
ただし、2世帯住宅にするなど、設備セットが増える場合にはさらに坪単価は上がりますので注意が必要です。
また、土地の形状や面積によって見積もりが変わってくるケースも多いです。
柔軟性の高い設計ができますが、その分価格も変動しやすいことを覚えておきましょう。
ミサワホームの商品別坪単価
ミサワホームの魅力の一つは、デザインやグレード、設備などの点で特徴の異なるいくつものシリーズがあるということです。
家族向けの広々とした作りで、間取りの自由度が高いシリーズや、内外装も設備もグレードの高いものを使った高級シリーズなどもあります。
それぞれに坪単価が異なり、場合によっては標準的なプランでもシリーズの違いで坪当たり30万円以上変わってくることもあります。
予算を考えながらコンセプトシリーズを比べてみましょう。
ミサワホームの『Concept Mode』の坪単価
「Concept Model」は、ミサワホームの中でもミドルグレードのブランドで、技術やデザインの面で先進的なものを活かしているのが特徴です。
「Concept Model」の坪単価は70万円から85万円程度となっていて、他のシリーズと比べると中間くらいに設定されています。
環境と未来、そして本質というテーマでブランドが作られていて、家族の距離が縮まり長く住める家を提供することを理念としています。
環境性能が高く、屋根のほぼ全面にソーラーパネルを設置するなどの取り組みをしています。
断熱性が高くエコ性能を高めているのもポイントです。環境を意識した住まい作りをしたい方や、健康的な住宅を求める方におすすめのブランドとなっています。
ミサワホームの『CENTURY』の坪単価
「CENTURY」の坪単価は80万円から90万円となっていて、ミサワホームの中では高めのシリーズです。
伝統的な雰囲気やデザインを重視しているブランドで、落ち着きと高級感のあるデザインが特徴的です。
広々とした空間を作ることができ、開放感がありゆとりのあるリビングが印象的な造りとなっています。
平屋にすることも可能ですし、収納力を高めた「蔵のある家」というコンセプトシリーズも存在します。
和のデザインと工法を活かしていますが、ミサワホームらしいモダンな設計とマッチして独特の質感が生まれています。
機能的にも細部までこだわっているため、住みやすく耐久性の高い住宅となっています。
ミサワホームの『INTEGRITY』の坪単価
ミサワホームの「INTEGRITY」は、坪単価が65万円から80万円程度に設定されています。
全体の中では中堅クラスのシリーズとなっていて、デザイナーズ住宅というカテゴリーにあります。
そのため、おしゃれで現代的なデザインの住宅に住みたいという方におすすめです。
シンプルでありながらも洗練され、高級感が漂う外観はとても魅力的です。
タイルなどの質感が高く、とても存在感があります。
高断熱の工法を採用していて、広々とした間取りを実現しながらもエコな生活ができるのも特徴と言えます。
設備も見た目や機能にこだわった様々なアイテムの中から選べるため、自分たちの好みを反映しやすいのもおすすめポイントです。
ミサワホームの『GENIUS』の坪単価
ミサワホームの「GENIUS」の坪単価は65万円から75万円程度が相場です。
他のブランドと比較すると中間くらいの価格設定となっています。
このブランドの特徴は、「蔵」を設けていることにあります。
高さ140センチ以下の中2階スペースを作り、大きな収納スペースとすることができます。
使い方によっては子どもの遊び場とすることも可能で、工夫次第で用途が広がります。
中2階は床面積に算入されないので、スペースの有効活用ができるわけです。
防災にもこだわっているブランドであると共に、自然な暖かさや涼しさを実現するための技術が生かされているのも特徴です。
過ごしやすいエコ性能の高い住宅ですので、快適な住まいを求める人にもおすすめです。
ミサワホームの『SMART STYLE』の坪単価
ミサワホームの「SMART STYLE」は、坪単価で55万円から65万円程度となっていて、全体の中では比較的低い予算で購入できます。
ある程度間取りやデザインなどのパターンが決まっているので、完全な注文住宅というよりもセミオーダーに近いです。
ベースになるところから打ち合わせをしながら変更を加えていくので、注文しやすいというメリットがあります。
それでも機能性は高く、制震装置のMGEOも標準で装備されています。
中2階も入れることができますので、基本的な性能は他のシリーズと大きく変わりません。
カスタマイズも柔軟にできて、好みの設備を入れて住みやすい家作りができます。
一般的な造りの住宅でコスパの良い注文住宅を建てたいという方にはメリットが大きくおすすめです。
ミサワホームの住宅を選ぶメリット
ミサワホームの住宅は災害に強いのが強みです。
「MGEO」という制震装置が装備され、大きな効果を生みます。
また、ソーラーパネルと蓄電池のセットを設置できるなど、停電にも備えることができますし、売電による利益を得ることも可能です。
断熱性や気密性がとても高いので、冷暖房のコストが下がりますし、なによりも一年を通して快適に過ごせるのもメリットとなります。
また、デザイン性の良さも強みと言えるでしょう。
いくつものコンセプトシリーズがあって、それぞれに伝統的なイメージや現代住宅のデザインを取り入れ、好みに合わせて選べるところもうれしい点です。
外装タイルを始めとする質感の高い建材を使用しているため、高級感があって愛着の持てる家になるというのもポイントです。
中2階を多くのプランに標準採用している点にも注目できます。
法律上140センチ以下の高さしかないスペースは床面積に組み入れられないため、同じ大きさでもより広い収納や子ども用スペースを作れるわけです。
ミサワホームの口コミの総評
口コミを概観してみると、機能やデザインについて高く評価する声がたくさん聞かれます。
一方で、価格面でのハードルの高さや、シリーズによっては設計の自由度が低いといった点を挙げる人もいます。
それぞれの意見をしっかりと確認して、住宅選びの参考にしたいものです。
ミサワホームの良い口コミ
「存在感があって高級な雰囲気が気に入りました。外壁の色合いや模様もいいですし、屋根の形などもきれいでとても見栄えが良いです。内装も細かいところまでこだわっているのが分かり、落ち着ける空間となっています。仕事から帰ってゆったりと家族で過ごすのに最高の家です。」
「便利で使いやすい設備が家中にあるのがいいです。我が家は雨戸を付けることにしたのですが、電動になっているので重い戸を上げ下げしなくて済みます。換気システムも自動で作動しているので、窓を開けなくても快適で、花粉症が多い我が家ではとても助かっています。」
「家作りが楽しかったのが思い出に残っています。最初からミサワホームさんにしようとは思っていましたが、いろいろなブランドがあるのでどれにするかで迷いました。その後も、間取りや内装の色、キッチンの設備などを決めるのに担当者の方といろいろと話し合って考えていくことができました。一生に一度の買い物のために、こうして考える時間もとても楽しかったです。」
ミサワホームの悪い口コミ
「とにかく坪単価が高い気がした。最初は坪単価で60万円くらいから、と言われていたのですが、いろいろと決めていくうちにどんどん価格が上がっていき、最終的には軽く70万円オーバーとなりました。私たちの予算は超えてしまったので、内装や設備の希望を諦めなくてはいけなかったのが残念です。」
「注文住宅メーカーということだったので、自分たちの要望をちゃんと叶えてくれるのかと思っていたら、そうでもありませんでした。安めのプランを選んだからなのかもしれませんが、間取りとか内装の詳細はあまり選択肢がなくて、パターンの中から選んで組み合わせるという感じでした。最終的にはそれなりに満足できる間取りを見つけられたので良かったですが、カスタム感はあまりありませんでした。」
「ブランド選びがまずかったのか分かりませんが、ソーラーパネルと蓄電池を入れたかったものの、標準では入っていませんでした。そのため、最初の見積もりよりも結構高くなってしまって、プランを変えることになりました。」
総評
ミサワホームは高い耐震性能を持ち災害に強い住宅であることや、優れたデザイン性を持ち、幅広い人に受け入れられるバリエーションの豊かさがあることなどが人気の理由となっています。
坪単価は60万円台から、設計によっては100万円程度にもなり幅があります。
それだけに、ブランド選びや設置したい設備、内装の内容などの選択肢を慎重に選ぶ必要があります。
いくつかの異なるプランを考えて、より予算と自分たちの要望の達成具合がマッチしているかをバランスよく考えることで、理想の家作りができます。
ミサワホームの会社情報
社名 | ミサワホーム株式会社 MISAWA HOMES CO., LTD. |
所在地 | 〒163-0833 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号 新宿NSビル |
設立 | 平成15年8月1日 |
---|---|
資本金 | 11,892,755,813円 |
会計監査人 | EY新日本有限責任監査法人 |
事業内容 | ・建物及び構築物の部材の製造及び販売 ・建築、土木、外構、造園その他工事の設計、請負、施工及び監理 ・不動産の売買、交換、賃貸、仲介、管理及び鑑定 ・建設資材、建設設備機器、建設機械装置、家具及び室内装飾品の設計、製造、施工、販売、賃貸及び輸出入 ・高齢者向集合住宅施設の経営並びに当該施設の利用権の販売及び仲介 ・介護保険による居宅介護業務他、介護業務関係 ・上記事業に関する調査、研究、技術開発、教育及びコンサルタント業務 他 |
坪単価はハウスメーカーによっても変わる
注文住宅を建てる際には、多くのハウスメーカーの中から、提案されている商品やオプションなどによって一つを選びます。
何を重視してメーカー選びをするかは多種多様ですが、ハウスメーカーごとに目安となる坪単価が異なる点は念頭に入れておきたいものです。
ハウスメーカーは、坪単価によってローコスト系とミドルコスト系、そしてハイコスト系に分類できます。それぞれ、どのぐらいの坪単価が目安となり、どんな特徴があるのでしょうか。
ローコスト系ハウスメーカーの坪単価
ローコスト系ハウスメーカーの中には、タマホームのように全国展開しているメーカーもあれば、地域密着型の工務店まで様々です。
坪単価の目安としては30万円~50万円程度で、大手ハウスメーカーの平均となる70万円~80万円と比べると、リーズナブルな価格で住宅を建てられます。
これは坪単価なので、住宅の面積によって実際にかかる建物販売価格は異なります。
しかし多くの場合、1,000万円から2,000万円ぐらいの建物価格に設定されているケースが多く、初めて住宅を購入する人が検討したいタイプの住宅と言えるでしょう。
ローコスト系ハウスメーカーの住宅は、インテリアや間取りなどに関してのカスタマイズ選択肢が少ないという特徴があります。
すでに決められている間取りやインテリアをそのまま受け入れられる人なら、ローコスト系ハウスメーカーの注文住宅でも、十分に満足できる可能性は高いでしょう。
ただし、住む人のライフスタイルやこだわりに合わせてカスタマイズしたい人にとっては、選択肢が少ないという点で物足りなく感じるかもしれません。
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価は、約50万円~60万円ぐらいが目安となります。
全国展開しているメーカーなら、ヤマダホームズや一条工務店などが該当するでしょう。
ミドルコスト系のメーカーは、ローコスト系の住宅と比較すると設備が充実していることが多いです。
大手メーカーの坪単価よりも若干リーズナブルなので、満足度が高い住宅をお買い得な価格で建てられる点が、ミドルコスト系の最大の魅力です。
デメリットは、ローコスト系と同様に、カスタマイズ性がそれほど充実していないという点があげられます。
完全フリースタイルで住宅を建てたい人にとっては、ミドルコストでも十分な満足度を得られないかもしれません。
ハイコスト系ハウスメーカーの坪単価
ハイコスト系は、大手ハウスメーカーが多く、坪単価は70万円以上が目安です。
メーカーごとに複数の商品をラインナップしており、それぞれ坪単価は異なります。
しかし、ハイコスト系ハウスメーカーの中でも定番商品や主力商品となっている商品の多くは、坪単価は70万円~80万円程度に抑えられていることが多く、オプションを装備することで坪単価が高くなる仕組みとなっています。
ちなみに、ハイコスト系のハウスメーカーの中でも全国展開しているメーカーだと、ヘーベルハウスや住友林業あたりが該当します。