この記事では、公開されている情報をもとに『セキスイハイム』の坪単価や価格相場についてまとめています。
国内ハウスメーカーの中でも知名度、実績共に高いのが「セキスイハイム」です。
堅牢でデザイン性の高い構造を持つと共に、使いやすい間取りや充実した設備などが人気の理由となっています。
こうした住宅の特徴をチェックすると同時に、シリーズごとの坪単価を確認してみましょう。
同じハウスメーカーでも、それぞれのシリーズで異なるおすすめポイントがありますので、その点も踏まえながら比較をしていくことができます。
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セキスイハイムの住宅の特徴について
セキスイハイムで採用している工法の特徴は、「ボックスラーメン構造」と「ユニット工法」というものです。
箱状に柱と梁を組み、それらを溶接して強固なユニットとします。
その箱状ユニットを連結していくことによって、一つの住宅を建てるのが特徴となっています。
部屋をユニットという単位で設計し、その部材を事前に工場などで作ります。
品質管理の徹底が可能な場所で生産し、その後現場で組み立てるというやり方を採っているため精度の高い工事が可能となるのです。
エネルギー自足も一つの特徴です。
太陽光発電システムを導入したり、省エネ性能の高い住宅としたりすることで、経済性と共に環境性能を高めています。
同時に、災害に強い住宅でもあります。
セキスイハイムの坪単価と価格相場について
セキスイハイムの坪単価の大まかな目安は60万円から120万円となっています。
これだけを見ると、全体で3倍ほどの違いがあることが分かります。
セキスイハイムは、バリエーション豊かなハウスパターンを提供していますので、それぞれのタイプで基本となる坪単価が異なるからです。
たとえば、セキスイハイムでは躯体に鉄骨を使ったシリーズと木造のものとがあります。
鉄骨組のものはやはり強度が高くなりますが、坪単価も高くなる傾向が見られます。
さらに、3階建てに対応したシリーズもあり、平屋を建てる場合とは基本設計や使用する建材も変わってきますので、それに伴って単価にも変動があります。
このように、まずはどのタイプの住宅にするかを考えてから、費用を計算する必要があるのです。
セキスイハイムの建坪ごとの建築価格と総費用
ここでは実際にセキスイハイムで建築した住宅の建築事例をもとに建坪ごとの坪単価や基本価格をまとめています。
セキスイハイムの20坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
75.34m2(22.7坪) | 110.1万円~132.1万円 | 2,500万円~2,999万円 |
94.40m2(28.5坪) | 87.7万円~105.2万円 | 2,500万円~2,999万円 |
セキスイハイムの30坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
110.13m2(33.3坪) | 90.1万円~105.1万円 | 3,000万円~3,499万円 |
113.86m2(34.4坪) | 101.7万円~116.2万円 | 3,500万円~3,999万円 |
121.31m2(36.6坪) | 81.9万円~95.6万円 | 3,000万円~3,499万円 |
セキスイハイムの40坪台の価格相場
坪数 | 坪単価 | 基本価格 |
140.52m2(42.5坪) | 80.2万円~94.0万円 | 3,500万円~3,999万円 |
157.26m2(47.5坪) | 84.2万円~94.7万円 | 4,000万円~4,499万円 |
メモ
※建築価格(建築総費用)は、本体価格に外構などの「別途工事費用」および登記費用や住宅ローンの手続き「諸費用」などの費用(300万円~400万円が目安)が追加で必要になります。
他社ハウスメーカーとセキスイハイムの坪単価比較
ここではセキスイハイムの坪単価と比較するために、他の大手ハウスメーカーの坪単価を参考までに掲載しています。
ハウスメーカー | 坪単価 |
セキスイハイム | 60万円~120万円 |
三井ホーム | 80万円~110万円 |
積水ハウス | 80万円~105万円 |
土屋ホーム | 65万円~75万円 |
ヤマダホームズ | 55万円~80万円 |
ウィザースホーム | 40万円~90万円 |
住友不動産 | 45万円~75万円 |
アキュラホーム | 45万円~80万円 |
タマホーム | 35万円~80万円 |
一条工務店 | 50万円~80万円 |
ミサワホーム | 65万円~75万円 |
無印良品の家 | 60万円~90万円 |
セキスイハイムの平屋の坪単価と価格相場について
平屋のシリーズはいくつかあり、子育てをする家庭を想定した「そだての家」、夫婦二人でのんびりと過ごすことを考えた「たのしみの家」などがあります。
こうした平屋を建てる場合、坪単価は65万円から85万円ほどが価格帯となっています。
平屋ということで、多くのシリーズは木造です。
一部では鉄骨構造となっていますが、その分坪単価は上がり、設計によっては2割程度高めになることもあります。
平屋ではある程度敷地面積自体が広いことが想定されますので、テラスを設けてゆとりのあるスペースを作るケースも多く、外構費用も見ておくべきです。
セキスイハイムの3階建ての坪単価と価格相場について
セキスイハイムは、「DESIO(デシオ)」という3階建て住宅シリーズを提供しています。
これは敷地面積が狭くても有効活用して、二世帯住宅など機能的な住宅にすることができるのが特徴です。
軽量鉄骨を作り、メンテナンスフリーの外壁を選べるなど、塗り替え工事の手間が余計にかかる3階建て住宅に合わせたプランがなされています。
「DESIO(デシオ)」の坪単価は85万円程度となることが多いです。
3階建てであることや鉄骨構造ということで、他のシリーズよりも高い単価設定となっています。
また、二世帯住宅とする場合は設備も二重になりますので、その分設備費用がかかる傾向が見られます。
セキスイハイムの商品別坪単価
セキスイハイムの魅力の一つは、そのデザインコンセプトや間取りの作り方、基本構造の違いなどによっていくつもの商品シリーズが用意されていることです。
家族構成や将来設計に合わせて、より住みやすいものを選べるわけです。
また、商品によってコストも大きく変わりますので、予算によって選べるという良さもあります。
豊富なバリエーションがありますが、その中でも人気の高いシリーズの坪単価を見てみましょう。
セキスイハイムの『スマートパワーステーション』の坪単価と価格相場
セキスイハイムの「スマートパワーステーション」は軽量鉄骨造の住宅で、名称からも分かるようにソーラーパネルを設置することを念頭に置いた設計となっています。
重量のあるソーラーパネルを設置するために、屋根は平らになっているのが見た目上の特徴です。
全体的に広々とした間取りとし、シンプルな内装に仕上げています。
標準でも快適な生活を送れる十分な設備が入っていますので、満足度の高いシリーズです。
「スマートパワーステーション」の坪単価は70万円から85万円というのが相場と言えます。
このシリーズは太陽光発電関連の設備が充実しているのがおすすめポイントです。
蓄電池も設置されますので、発電した分を自家消費できますし停電が生じても困ることはありません。
鉄骨造ということで地震や水害にも強いので、安心感の強い住宅を求める人に最適です。
セキスイハイムの『パルフェ』の坪単価と価格相場
「パルフェ」はセキスイハイムの中でも、最もグレードの高いシリーズです。
そのため、「パルフェ」の坪単価は80万円台となることが多いです。
30坪くらいの床面積であれば2,000万円台の半ばから後半となることもあります。
設備のグレードを上げると坪単価で90万円を軽く超えることもあります。
最終的にいくらになるかをしっかりと確認して、設備等の取捨選択をしていくことが理想の家を手に入れるためのコツです。
パルフェシリーズは軽量鉄骨造で、リビングなどの部屋の間取りを広く取れるのが特徴です。
窓も大きくすることが可能となっていますので、採光が良く明るくて開放感のある家にすることができます。
外装から設備まで見た目にも性能的にも質の高いものを使っていますので、満足度の高い住宅を求める方に向いています。
平屋根仕様ですので大きなソーラーパネルを設置することができるのもおすすめです。
さらに詳しくセキスイハイムの「パルフェ」を知りたい方はこちら
セキスイハイムの『ドマーニ』の坪単価と価格相場
セキスイハイムの「ドマーニ」は、家族向けの基本プランとなっていて、高気密高断熱が特徴です。
屋根裏部屋を作れる仕様となっているため、より広くスペースを使えるのがメリットで、様々な用途に工夫することができます。
間取りの自由度があって、子供用のスペースやリビングの配置といった点で家族の意向を反映しやすいです。
ドマーニの坪単価は65万円から70万円程度というのが相場です。
ドマーニでは耐久性の高い外装タイルを使うなどして、長持ちする家づくりをしています。
間取りはユニット工法のメリットを生かして広々としています。
洋風の内装だけでなく和室設計も可能で、幅広いニーズに応じられるのもおすすめできるところです。
耐震性能も高く太陽光発電プラス蓄電池の設置が可能で、災害に強いのもポイントです。
さらに詳しくセキスイハイムの「ドマーニ」を知りたい方はこちら
セキスイハイムの『グランツーユー』の坪単価と価格相場
セキスイハイムの「グランツーユー」の坪単価は59万円から60万円台となっていて、セキスイハイムの中では比較的コスパの高いシリーズです。
40坪の住宅であれば、2,400万円程度が目安となるでしょう。
2×6工法の木造住宅で、木造としては耐震性が高いのが特徴です。
また、通常の木造住宅よりも部屋の大きさを広く取れますので、リビングなどを開放感ある作りにできるのがメリットです。
坪単価が低めですので、その分設備に回すことも可能です。
キッチンやバスをグレードの高いものにしたり、ソーラーパネルを大容量のものにして蓄電池も入れたりといった形にできます。
デザインのバリエーションも豊富ですので、自分好みの住宅にしたいという方におすすめです。
平屋でも2階建てでも対応可能で内装デザインの選択肢も多いので、しっかりと希望を伝えて打ち合わせをすることが肝心です。
セキスイハイムの住宅を選ぶメリット
セキスイハイムは、どの面を取っても質が高くバランスが取れているのが最大のメリットです。
耐震性やデザイン、間取りの自由度、開放感、エコ性能などどれも優れています。
特に、軽量鉄骨とユニット工法のメリットは大きく、一般住宅としてはかなり広々とした間取りにすることができます。
それでいて地震にも強いので安心感を求める方にもぴったりです。
断熱性も高い住宅ですので、経済的で年中快適な空間を維持できるという良さもあります。
バリエーションが広いというのもメリットと言えるでしょう。
多くのハウスメーカーはデザインや間取りなどの点でいくつかのパターンを設けていますが、単に建材や設備のグレードが違う、見た目の差というだけのことが多いものです。
しかし、セキスイハイムの場合は、鉄骨と木造など工法自体の違いを選べます。
それによって、間取りの作りも変わってきますし、同じメーカーとは思えないほどのデザインの差も生まれます。
あらゆるタイプの方に合った住宅を提供できるのが強みとも言えるでしょう。
セキスイハイムの口コミの総評
口コミの全体を見てみると、購入して満足しているという声が多いです。
一方で、シリーズの選択を間違うと期待していた仕上がりと異なることがあるといった声も上がっています。
双方の側の口コミをよく確認して、バランスよく判断できるようにしましょう。
セキスイハイムの良い口コミ
「住んでみて快適な空間を味わえると実感しています。天井が高くてリビングがかなり広いです。また、窓が大きく作られているので、明るくて面積以上に広い感じがします。そして、キッチンもかなり気に入っています。ユニットは標準のものを選びましたが使いやすく、デザインも高級感があります。」
「断熱性能が高い気がします。冬は広いリビングの暖房でも、少しの時間だけオンにすればすぐに暖まり、その後オフにしてもしばらく良いくらいです。ソーラーパネルも大きなものにしたので、電気代はかなり安くなっています。」
「土地が狭かったので二世帯住宅は諦めていましたが、こちらで相談したら3階建てでできるということだったのでお願いしました。上手に設計してくださったのが分かり、かなり住みやすい家になりました。おかげで安心して親たちと同じ家に住むことができて感謝しています。」
セキスイハイムの気になる口コミ
「思ったよりも高く付いてしまった。坪単価で言うと70万円くらいに収めたいと思って相談しましたが、結局80万円近くになってしまいました。太陽光発電や蓄電池を入れたのが大きかったようです。といっても、コスパが悪いわけではないので良いのですが、予算オーバーとなったのがきつかったです。」
「アフターサービスに不安があります。水道などのトラブルなどに対応してくれる専用窓口があるのですが、セキスイハイムさんでまとめて対応するのではなく、関連する別会社に回されることがあるとのことでした。費用や速い対応をしてくれるのかな、というのが心配です。」
「家自体はそれなり満足できる費用になりましたが、外構の方が高くて困りました。最初は外構工事込みと勘違いしていた私が悪いのですが、外構工事だけでかなりの別途出費となってしまったのが痛いです。しかも、後から他の人に聞いてみたら、少なくても外構工事の単価は他社の方がかなり安いと聞いてちょっと落ち込みました。」
総評
セキスイハイムは質の高い住宅を手に入れたいという方におすすめです。
とにかく安くマイホームを欲しいという気持ちだと、多少厳しい結果になってしまいます。
他社と比べると最終的に提示される坪単価が高くなる傾向がありますが、その分ランクの高い住宅を持てるということです。
独自の工法と建材を使っていますので、オリジナルティーの高い注文住宅に住めるという良さもあります。
坪単価は全体的に70万円台から80万円台となることが多いです。
基本的な単価が安いとしても、設備類をグレードアップしたり蓄電池などの太陽光発電関連の機器を入れたりすると、最終的に高めになることを意識して打ち合わせをすると良いでしょう。
設計はある程度自由に変更できますので、自分たちの希望をぶつけながら設計士と一緒に考えて行くことになります。
シリーズの選択も含めて考えることが多いので、あらかじめ希望を絞り込んでおくと良い話し合いができるでしょう。
セキスイハイムの会社情報
社名 | 積水化学工業株式会社 |
所在地 | 大阪本社 〒530-8565 大阪市北区西天満2丁目4番4号東京本社 〒105-8566 東京都港区虎ノ門2丁目10番4号 |
設立 | 昭和22年(1947年)3月3日 |
---|---|
資本金 | 100,002百万円 |
従業員数 | 26,419名(2023年3月期連結ベース) |
事業内容 | ・住宅カンパニー(住宅事業・リフォーム事業・不動産事業等) ・環境・ライフラインカンパニー(配管・インフラ・建築・住環境等) ・高機能プラスティックカンパニー(エレクトロニクス・モビリティ等) ・メディカル事業(検査事業・医療事業) |
坪単価はハウスメーカーによっても変わる
注文住宅を建てる際には、多くのハウスメーカーの中から、提案されている商品やオプションなどによって一つを選びます。
何を重視してメーカー選びをするかは多種多様ですが、ハウスメーカーごとに目安となる坪単価が異なる点は念頭に入れておきたいものです。
ハウスメーカーは、坪単価によってローコスト系とミドルコスト系、そしてハイコスト系に分類できます。それぞれ、どのぐらいの坪単価が目安となり、どんな特徴があるのでしょうか。
ローコスト系ハウスメーカーの坪単価
ローコスト系ハウスメーカーの中には、タマホームのように全国展開しているメーカーもあれば、地域密着型の工務店まで様々です。
坪単価の目安としては30万円~50万円程度で、大手ハウスメーカーの平均となる70万円~80万円と比べると、リーズナブルな価格で住宅を建てられます。
これは坪単価なので、住宅の面積によって実際にかかる建物販売価格は異なります。
しかし多くの場合、1,000万円から2,000万円ぐらいの建物価格に設定されているケースが多く、初めて住宅を購入する人が検討したいタイプの住宅と言えるでしょう。
ローコスト系ハウスメーカーの住宅は、インテリアや間取りなどに関してのカスタマイズ選択肢が少ないという特徴があります。
すでに決められている間取りやインテリアをそのまま受け入れられる人なら、ローコスト系ハウスメーカーの注文住宅でも、十分に満足できる可能性は高いでしょう。
ただし、住む人のライフスタイルやこだわりに合わせてカスタマイズしたい人にとっては、選択肢が少ないという点で物足りなく感じるかもしれません。
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価は、約50万円~60万円ぐらいが目安となります。
全国展開しているメーカーなら、ヤマダホームズや一条工務店などが該当するでしょう。
ミドルコスト系のメーカーは、ローコスト系の住宅と比較すると設備が充実していることが多いです。
大手メーカーの坪単価よりも若干リーズナブルなので、満足度が高い住宅をお買い得な価格で建てられる点が、ミドルコスト系の最大の魅力です。
デメリットは、ローコスト系と同様に、カスタマイズ性がそれほど充実していないという点があげられます。
完全フリースタイルで住宅を建てたい人にとっては、ミドルコストでも十分な満足度を得られないかもしれません。
ハイコスト系ハウスメーカーの坪単価
ハイコスト系は、大手ハウスメーカーが多く、坪単価は70万円以上が目安です。
メーカーごとに複数の商品をラインナップしており、それぞれ坪単価は異なります。
しかし、ハイコスト系ハウスメーカーの中でも定番商品や主力商品となっている商品の多くは、坪単価は70万円~80万円程度に抑えられていることが多く、オプションを装備することで坪単価が高くなる仕組みとなっています。
ちなみに、ハイコスト系のハウスメーカーの中でも全国展開しているメーカーだと、ヘーベルハウスや住友林業あたりが該当します。