この記事では、公開されている情報をもとに『住友不動産』の坪単価や家の価格・費用相場についてまとめています。
住友不動産と言えば誰もが知るといっても過言ではない大手中の大手、それだけに実績や知名度は申し分はありません。
「安心して依頼できるハウスメーカー」という点ではトップクラスの存在といってもよいでしょう。
そうなると気になるのが坪単価。
ブランドイメージとは逆に「有名だから高いんじゃない?」と考える方も多いはずです。
全般的に見て住友不動産の坪単価はやや高め、「有名だから高い」という考えはある程度当たっています。
しかし単に知名度と価格が高いだけではない、このハウスメーカーならではのメリットや魅力も知り、コストパフォーマンスを確認したうえで判断したいところです。
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住友不動産の住宅の特徴について
住友不動産の住宅の特徴としては富裕層を対象にした「premium.j」シリーズなど、高級志向を押し出している点がまず挙げられます。
坪単価の高さも最初から「高くていい家」を提供する路線があるからこそなのです。
この点からも坪単価だけで単純にこのハウスメーカーを評価したり、他の大手ハウスメーカーと比較するわけにはいきません。
もうひとつのポイントは火災に強い家造りを重視している点です。
火災はあっという間に家はもちろん、家族の財産、さらに生活をも破壊しかねない恐ろしい災害です。
万一火災が起こった時にも被害を最小限に押さえることができる技術や構造がふんだんに盛り込まれています。
そのうえで防水性や耐湿性など快適な居住空間を得る上で重要になるポイントも高いレベルで実現されています。
住友不動産の坪単価について
住友不動産の坪単価は全体の平均では45~70万円程度と言うのが一般的に知られている数字です。
この数字だけを見ると他のハウスメーカーと比較してそれほど高くないじゃないか、と感じる方も多いのではないでしょうか。
ただ住友不動産の住宅の場合、オプションが充実しており、しかもそのオプションが少々高めの値段設定となっています。
基本料金の坪単価は上述の数字の範囲内で収まることが多い一方、オプションなどを追加することで結果的にもっと高い数字になってしまうことが多いようです。
しかも富裕層向けのシリーズがあるため、もともと資金力に余裕がある人たちが十分な予算を用意したうえで家を建てることも多く、それが平均の坪単価を押し上げている面もありそうです。
そのため実質的な坪単価としては50~80万円程度と見ておくとよいと言われています。
この点は住友不動産の住宅を評価するうえで注意しておきたいポイントとなるでしょう。
住友不動産の建坪ごとの建築価格と総費用
ここでは実際に住友不動産で建築した住宅の建築事例をもとに建坪ごとの坪単価や基本価格をまとめています。
住友不動産の価格相場
建坪 | 坪単価 | 本体価格 |
20坪台(66m2~99m2) | 60万~140万円 | 1,200万円~2,800万円 |
30坪台(99m2~132m2) | 60万~140万円 | 1,800万円~4,200万円 |
40坪台(132m2~165m2) | 50万~120万円 | 2,000万円~4,800万円 |
50坪台(165m2~198m2) | 45万~110万円 | 2,250万円~5,500万円 |
※建築価格(建築総費用)は、本体価格に外構などの「別途工事費用」および登記費用や住宅ローンの手続き費用などの「諸費用」(300万円~400万円が目安)が追加で必要になります。
他社ハウスメーカーと住友不動産の坪単価比較
ここでは住友不動産の坪単価と比較するために、他の大手ハウスメーカーの坪単価を参考までに掲載しています。
ハウスメーカー | 坪単価 |
住友不動産 | 45万円~75万円 |
アキュラホーム | 45万円~80万円 |
タマホーム | 35万円~80万円 |
一条工務店 | 50万円~80万円 |
積水ハウス | 60万円~80万円 |
ミサワホーム | 65万円~75万円 |
無印良品の家 | 60万円~90万円 |
住友不動産の平屋の坪単価と費用相場について
平屋住宅は2階建てと比べると坪単価が高めの水準となりますが、住友不動産の平屋住宅の場合は平均で70~80万円程度になります。
やはり、住友不動産の坪単価の水準からするとかなり高い数字となっています。
しかし、これは単に「平屋だからどうしても高くなる」という話ではなく、住友不動産ならではのこだわりが採り入れられた平屋住宅を建てられることも意味しています。
住友不動産では「平屋=シニア世帯向け」というイメージだけにとらわれない、家族構成に合わせた柔軟に平屋住宅づくりを重視しており、将来的な家族構成の変化にも対応できるなど、自由度の高い内容が大きな特徴となっています。
坪単価を評価する際にはこの点も加味しておく必要がありそうです。
住友不動産の3階建ての坪単価と費用相場について
3階建ての坪単価に関してこれまで触れてきた富裕層向けのシリーズやオプションの存在も加味したうえで考慮する必要が出てきます。
狭小地のスペースをうまく利用して3階建てを建てられるといったスタイルもあります。
しかし、主力製品とはなっておらず、基本的には十分な敷地面積がある場所に充実した環境の3階建て住宅を建てる形となるため、一般的な3階建ての坪単価よりも高くなる傾向が見られます。
住友不動産の3階建ての坪単価は、住友不動産全体の坪単価平均とさほど変わらない50万~70万円程度になります。
安く済ませようと思えば40万円台でも可能、というのが基本的な数字となりそうです。
住友不動産の商品別坪単価
これまで触れてきたように住友不動産の坪単価の平均は把握しにくい面もあります。
その大きな理由が幅広い商品・シリーズを扱っていること、そしてそれぞれのシリーズごとに特徴が見られることです。
富裕層をターゲットにしたもの、広いスペースを有効利用したもの、伝統的な住宅のスタイルを採り入れたものなど、それぞれ独自の技術を採用することで結果的に坪単価が高めになっているケースも見られます。
商品別の坪単価を確認・評価する際にはこうした商品・シリーズごとの違いをよく把握し、それが価格にどのような形で反映されているのかもチェックする必要があるでしょう。
住友不動産の『premium.j』の坪単価

出典:住友不動産
premium.j(プレミアム・ジェイ・シリーズ)は住友不動産のなかでもとくに富裕層向け、次にあげる「j.urban」シリーズの高級版として位置付けられているシリーズです。
特徴としては都市空間に建てることを前提とした家造りになっている点で、2014年にはグッドデザイン賞も受賞するなどデザイン面の高さも高い評価を得ています。
都市部はプライバシーの維持の観点などの理由でどうしても外部から内部を遮蔽した住宅空間になりがちです。
このシリーズではそんな固定観念を打ち破り、プライバシーをしっかり維持しつつ開放的な空間づくりを可能にしています。
都市型、しかも高級志向ということもあって坪単価も高めで、80万円程度、全体の費用も最低でも3000万円以上、実際にはもっとかかることが多いようです。
住友不動産の『j.urban』の坪単価

出典:住友不動産
j.urban(ジェイ・アーバン・シリーズ)は住友不動産の住宅の中でも主力シリーズといってもよい存在です。
このハウスメーカーで家を建てようと思ったらまずこのシリーズをチェックすれば住友不動産の家の特徴がわかる、とも言われます。
「urban(都市の)」という言葉が使われているようにこれも都市部で家を建てることを前提としています。
限られた敷地を最大限に活かしつつゆとりのある居住空間を得意としています。
家の中央に中庭を設けるなど都市の住宅にはなかなか見られない開放的な空間も実現できます。
シンプルでスタイリッシュ、そしてシャープなラインなどデザイン面の高さでも高い評価を得ています。
坪単価はpremium.jシリーズよりもやや低め、60~70万円程度。
住友不動産のシリーズの中では比較的安価な設定となっています。全体の価格は2000万~3000万円程度となるでしょうか。
住友不動産の『j.residence』の坪単価

出典:住友不動産
住友不動産の「j・residence」は斬新なデザインを売りとしているシリーズです。
ビルやマンションのデザインを一般住宅に大胆に取り入れることで「ありそうでない」オリジナルティにあふれる家造りを目指しています。
「木のぬくもり」を重視した木造住宅にも定評があります。
日常生活における損傷・損耗を防ぐための工夫があちこちに見られるのもこのシリーズの特徴です。
長期間ワックスがけが不要となる特殊な塗装、掃除機などを引きずった際に床に傷がつかないようスクラッチカード機能などが搭載されています。
長くきれいで美しい環境で暮らせるシリーズとして評価できるでしょう。
そんなj.residenceですが、坪単価は70万円程度。
価格は3000万円程度。
住友不動産のシリーズの中では平均よりもやや高め、といったところでしょうか。
住友不動産の『邸宅型住宅』の坪単価

出典:住友不動産
住友不動産の「邸宅型住宅シリーズ」は「邸宅型」という名前がつけられているように「いかにも邸宅」なデザインをしているのがこのシリーズの特徴です。
このシリーズでは海外の「邸宅」のスタイルと日本の伝統的な居住環境をうまくミックスさせたうえで現代風にアレンジした環境を目指しており、単にゴージャスなだけではなく、親しみやすく、街並みにもマッチしやすい住宅となっています。
なお、このシリーズで海外の住宅をモチーフにした「Foreignスタイル」が5種類用意されており、どれを選ぶかによって外観や環境にかなりの差がでてきます。
和洋折衷スタイルにも対応可能など、同じシリーズでも大きく違う住宅が用意されているのも大きな特徴として挙げられるでしょう。
坪単価は60万~80万円程度。
どのスタイルや環境を選ぶかによってかなり差が出てくる面もあるので平均を出すのは難しい面もあります。
価格も他のシリーズと同様、3000万円程度は必要になりそうです。
住友不動産の住宅を選ぶメリット
住友不動産を選ぶメリットとしてまず挙げたいのがブランドイメージです。
家を建てる以上、依頼するハウスメーカーが安心して任せられるところかどうかは重要なところ。
その点抜群の知名度を持つ住友不動産は大きなメリットを持っていると言えるでしょう。
快適で安心して暮らせる家造りのためにさまざまな技術や工法を導入している点も見逃せません。
耐火性能については先述しましたが、例えば防水性・防湿性に関しては維持管理対策・劣化対策両方における等級で最高ランクの3の評価を得ています。
さらに結露な湿気対策として通気性に優れた外壁通気工法を採用しており、快適な環境はもちろん、カビやダニを防ぎやすい環境を実現しています。
さらに床下から換気ができる特殊な構造や設備が導入されており、従来の床下の換気口に比べて2倍の換気量を実現、床下の湿気も防ぐことで基礎部分の劣化を防ぐ効果を発揮しています。
坪単価に関しては少々高めな印象もある住友不動産の家ですが、こうした長く快適な環境で暮らせるメリットを考えればトータルのコストは決して高いとは言えないと評価することも可能でしょう。
住友不動産の口コミの総評
実際に住友不動産で家を建てた人たちからの総合的なコストパフォーマンスの高さに対する高い評価と、メンテナンスにかかる費用が少々高めな点へのマイナス評価がよく見られます。
つまり、ここでも多少費用がかかることが前提となっており、それをプラス評価するか、マイナス評価するかで大きな差が出てくる様子が窺えます。
住友不動産の良い口コミ
「坪単価も含めてちょっと価格が高い印象が合ったのですが、デザインもよくて、耐震や防火性能もとても優れているというので住友不動産にしました。確かに価格は高めになったかも知れませんが、それに十分に見合う素敵な家を手に入れることができたと思います」
「設備・性能面の高さがなんと言っても評価のポイントだと思います。個人的には防湿と換気性能が素晴らしいと思いました。せっかくきれいな家を建ててもダニやカビが現れやすい家はイヤですから。耐久性にも優れているので長く快適な環境で暮らせそうです」
「デザインと性能のバランスの良さが素晴らしいと思います。スタイリッシュで現代的なデザイン。個性的だけど周囲の環境から浮いてしまうこともない。耐久性もしっかりしているみたいですし、美しい状態を長く保てるとてもよい家を作ってくれるハウスメーカーだと思います」
住友不動産の悪い口コミ
「質の高い家を作ってくれるという点では文句はないのですが…住友不動産はメンテナンスが少々高い印象があります。もともと坪単価もやや高めで高級感が売りのハウスメーカーなのですが、メンテナンス費用も高くつくとなると建てて大丈夫なのか?という不安も出てきます」
「営業担当者のクオリティが今ひとつな印象がありました。よほどノルマが厳しいのでしょうか。ことあるごとに急かしてくるのでちょっと面倒でした。焦っているのが説明もメリットばかりを並べ立ててくれる一方通行な感じで…もう少し落ち着いて接してくれるとよかったのですが」
「省エネ住宅を建てたいと思ったのですが、住友不動産はZEH住宅の普及にあまり力を注いでいないのか普及率が低く、相談してみてもあまりよい対応をしてくれませんでした。省エネ住宅を建てたいなら他のハウスメーカーのほうがよいかもしれません」
総評
全体的に見て高級感とデザイン性の面で優れたメリットを備えているハウスメーカーと評価することができるでしょう。
おしゃれな外観、とくにモダンでスタイリッシュなデザインの家を建てたい人にとっては魅力的な選択肢となりそうです。
また、耐震性や耐火性など安全面においてもさまざまな最新技術が採り入れられており、長く安心して暮らせる家造りを実現しやすいでしょう。
基礎の腐蝕などによる経年の劣化に対する対策に優れているのも大きな魅力です。
ただこうした優れた面を備えている分、坪単価は少々高め。高いコストをかけても自分たちの理想の家づくりに適しているか、コストパフォーマンスに優れているかをよく見極めたうえで最終的な判断を下すことになりそうです。
住友不動産の会社情報
社名 | 住友不動産株式会社 |
設立 | 1949年12月1日 |
所在地 | 東京都新宿区西新宿二丁目4番1号(新宿NSビル) |
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資本金 | 122,805百万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 | 13,040名(2023年3月31日現在・連結) |
事業内容 | ・ビルの開発・賃貸 ・マンション・戸建住宅の開発・分譲 ・宅地の造成・分譲 ・海外不動産の開発・分譲・賃貸 ・建築土木工事の請負・設計・監理 ・不動産の売買・仲介・鑑定 ほか |
住友不動産のモデルハウスエリア
北海道エリア
東北エリア(宮城県)
首都圏エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)
北陸エリア(新潟県)
近畿エリア(滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、兵庫県)
東海エリア(三重県、静岡県、愛知県、岐阜県)
中国エリア(岡山県)
九州エリア(福岡県、熊本県)
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坪単価はハウスメーカーによっても変わる
注文住宅を建てる際には、多くのハウスメーカーの中から、提案されている商品やオプションなどによって一つを選びます。
何を重視してメーカー選びをするかは多種多様ですが、ハウスメーカーごとに目安となる坪単価が異なる点は念頭に入れておきたいものです。
ハウスメーカーは、坪単価によってローコスト系とミドルコスト系、そしてハイコスト系に分類できます。それぞれ、どのぐらいの坪単価が目安となり、どんな特徴があるのでしょうか。
ローコスト系ハウスメーカーの坪単価
ローコスト系ハウスメーカーの中には、タマホームのように全国展開しているメーカーもあれば、地域密着型の工務店まで様々です。
坪単価の目安としては30万円~50万円程度で、大手ハウスメーカーの平均となる70万円~80万円と比べると、リーズナブルな価格で住宅を建てられます。
これは坪単価なので、住宅の面積によって実際にかかる建物販売価格は異なります。
しかし多くの場合、1,000万円から2,000万円ぐらいの建物価格に設定されているケースが多く、初めて住宅を購入する人が検討したいタイプの住宅と言えるでしょう。
ローコスト系ハウスメーカーの住宅は、インテリアや間取りなどに関してのカスタマイズ選択肢が少ないという特徴があります。
すでに決められている間取りやインテリアをそのまま受け入れられる人なら、ローコスト系ハウスメーカーの注文住宅でも、十分に満足できる可能性は高いでしょう。
ただし、住む人のライフスタイルやこだわりに合わせてカスタマイズしたい人にとっては、選択肢が少ないという点で物足りなく感じるかもしれません。
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価
ミドルコスト系ハウスメーカーの坪単価は、約50万円~60万円ぐらいが目安となります。
全国展開しているメーカーなら、ヤマダホームズや一条工務店などが該当するでしょう。
ミドルコスト系のメーカーは、ローコスト系の住宅と比較すると設備が充実していることが多いです。
大手メーカーの坪単価よりも若干リーズナブルなので、満足度が高い住宅をお買い得な価格で建てられる点が、ミドルコスト系の最大の魅力です。
デメリットは、ローコスト系と同様に、カスタマイズ性がそれほど充実していないという点があげられます。
完全フリースタイルで住宅を建てたい人にとっては、ミドルコストでも十分な満足度を得られないかもしれません。
ハイコスト系ハウスメーカーの坪単価
ハイコスト系は、大手ハウスメーカーが多く、坪単価は70万円以上が目安です。
メーカーごとに複数の商品をラインナップしており、それぞれ坪単価は異なります。
しかし、ハイコスト系ハウスメーカーの中でも定番商品や主力商品となっている商品の多くは、坪単価は70万円~80万円程度に抑えられていることが多く、オプションを装備することで坪単価が高くなる仕組みとなっています。
ちなみに、ハイコスト系のハウスメーカーの中でも全国展開しているメーカーだと、ヘーベルハウスや住友林業あたりが該当します。